「篤姫」の経済効果は？ 「天地人」は？

ご存じの通り、ことしのＮＨＫ大河ドラマです。
多くの場合、関連した地域の宣伝となり、観光客の増加などによる経済効果が発生します。
「篤姫」ゆかりの地は鹿児島県ですが、以前放送された「翔ぶが如く」では６２１億円の経済効果があったとされます。
では、「篤姫」はどうでしょうか？
日本銀行鹿児島支店の試算によると、観光客が２２０万人増加し、経済効果は２９６億円。
ところが、放送翌年はその反動で観光客が１２８万人減少し、マイナス１７２億円の経済効果になるそうです。

最近の大河ドラマの経済効果は以下の通りです。（いずれも日本銀行調査）
「利家とまつ」 →　３５５億円
「武蔵」　 →　１４８億円
「新撰組」 　→　２０３億円
「義経」 　→　１７９億円
「功名が辻」　 →　１３５億円
「風林火山」 　→　 ７０億円

来年、２００９年はいよいよ「天地人（直江兼続）」が放映されます。
演じるは、「超イケメン俳優」の「妻夫木聡」さん!
わが新潟県にもそれなりの経済効果が見込めると思います。
ただし、「観光客」がどれだけ増えるかは、ドラマの吸引力に加え、
「観光地そのもの」に魅力があるかどうかにかかっています。
一度来た観光客を「リピーター」として何回も足を運んでもらえるような「しくみづくり」や、
関連する業界関係者ならびに地元住民の「ホスピタリティー（おもてなしの心）」向上が急務です。
Ａ．Ｈ

【参考】
「篤姫」の経済効果（日本銀行鹿児島支店）
http://www3.boj.or.jp/kagoshima/data/note/n0710.pdf
「風林火山」の経済効果（日本銀行松本支店）
http://www3.boj.or.jp/matsumoto/toku/fuurin0802.pdf